黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌の症状

化膿性感染では炎症を中心に生じます。膿瘍形成を示しますが、抵抗力が弱まっていると、これに加えて蜂巣炎から敗血症を招き、結果として全身性感染症を引き起こします。また、膿胸や肺化膿症、髄膜炎、心膜炎、骨髄炎、肺炎を引き起こす原因になることもあります。毒素性感染ではブドウ球菌性皮膚剥脱症候群や食中毒、毒性ショック症候群などがこれに当てはまります。ブドウ球菌性皮膚剥脱症候群はリッター病やブドウ球菌性膿痂疹を含むものであり、初期段階で圧痛を随伴させる紅斑を皮膚上に生じます。数日で全身へと拡大し、次第に水疱を形成します。その際、剥離も見られます。しかし、見通しはよく凡そ一週間程度で皮膚は再生します。毒性ショック症候群では、低血圧や紅斑、下痢、熱の症状、腎不全、意識障害を示します。また多臓器障害を呈し、悪化すると、播種性血管内凝固症候群、急性呼吸促迫症候群、多臓器不全と進行します。

黄色ブドウ球菌の原因

ブドウ球菌はコアグラーゼ陽性ブドウ球菌とコアグラーゼ陰性ブドウ球菌に分けられ、毒性が高いとされるのは前者となります。その中で問題となるのは黄色ブドウ球菌(おうしょくぶどうきゅうきん)となります。この菌は常在細菌叢として生物に存在していますが、人間では皮膚や鼻腔、粘膜、腸管といった器官において見られます。普通の状態であれば、人間へ害を及ぼすことはありません。しかし、異常増殖が起こると様々な毒素を放出して生体へ影響を与え、、また損傷などによって生体内へ菌が入りこんでも支障をきたします。

黄色ブドウ球菌の治療法

セフォチアム、ファゾリン、メチシリン、βラクタマーゼ阻害薬を配合したペニシリン製剤などが適用されます。また、アルベカシンやテイコプラニン、バンコマイシンのいずれかがMRSAに対して適用されます。