鼻中隔彎曲症

症状

棘状に突出していたり、尖った彎曲部をもって棚状に前後を形成しているもの、様々な形状が入り混じっているものなど、色々あります。男性の方が女性より発症率が高く、高い鼻を持つ人ほどそれに伴って彎曲は酷くなる傾向にあります。日本人でも大人の大半は、大小異なるものの彎曲していると考えられています。しかし、小児にはあまり認められません。

原因

鼻中隔に存在する骨及び軟骨が彎曲するもので、頭蓋骨及び顔面骨の成長の際に発生すると言われています。この鼻中隔は、隔壁のことを指していて、鼻腔を二つに分けているものです。日本人の八割に鼻中隔彎曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)が見られると言われており、彎曲の程度やその形状はさまざまです。

治療法

頭重感や鼻づまりなどを生じます。これらの症状は彎曲の酷さと共に強くなるものではなく、軽度の彎曲でも高度な症状を呈することがあります。一方、重度の彎曲でも症状を特に示さないこともあります。手術する場合は、彎曲を呈する骨及び軟骨を切除します。また合併症として鼻炎、副鼻腔炎などを招いていると、鼻汁が喉の後部に落ちる後鼻漏(こうびろう)や鼻汁などを呈します。悪化すると、嗅覚も鈍ります。尚、鼻が曲がっていてもそれは外観上の問題であって、必ずしも手術を要するものではありません。通常、症状が出現した際に治療を行います。