単純性血管腫

症状

誕生した時から見られる紅色斑であり、隆起は認められないものの境界はハッキリしています。年齢を重ねるごとに濃い色調になっていき、自然に消失することはありません。これは毛細血管が真皮浅層において広がることに由来するものです。サモンパッチと呼ばれるものは眼瞼や額部において認めるもので、多くは二歳に至る頃には自然に消えて行きます。ウンナ母斑と言われるものは項部において発生させたもので、自然に消失することはありません。正中部母斑は、淡紅色斑を正中部において認めるものを言います。肥大性ポートワイン母斑は、顔面上に結節性隆起を沢山発生させるもので、病巣部が肥厚してその上部に見られます。あまり見られない疾患ですが、発生する場合、思春期以降に認めます。尚、単純性血管腫(たんじゅんせいけっかんしゅ)は、火焔状母斑、ポートワイン母斑とも呼ばれています。

原因

本疾患は毛細血管の拡張が真皮浅層において招くことが原因となります。合併症では、クリッペル・トレノーネイ・ウェーバー症候群、スタージ・ウェーバー症候群などがあげられます。

治療法

基本的に色素レーザーによる治療方法がとられます。また、他にもカバーマークが使われます。本疾患は生涯に渡って持続します。