海綿状血管腫

症状

皮下腫瘍として誕生時から見られるもので、大きくて柔らかくなっています。小紅斑を皮面に散在性に有し、赤紫ないし淡青色の色調を呈します。苺状血管腫を表面に出現させることもあります。自然に消失することはなく、圧痛も認められません。血小板が使われることに起因して出血傾向を呈することもありますが、これをカサバッハ・メリット症候群と呼んでいます。海綿状血管腫(かいめんじょうけっかんしゅ)は、皮膚深層で静脈を中心に成熟した奇形性血管を増生したものを言います。

原因

淡紫色ないし正常皮膚色からなる色調を呈する皮下腫瘤であり、これは皮膚深層にて奇形性静脈が増性することで発生します。時に表面において苺状血管腫を随伴させることもあります。

治療法

腫瘍であっても放射線治療には効果が認められません。そのため、外科的に切除する方法がとられます。その他、硬化療法若しくは腫瘍内凝固などが実施されるケースもあります。尚、合併症では、マフッチ症候群や青色ゴムまり様母斑症候群などを見ることがあります。前者は神経皮膚症候群の一種であり、後者は多発したケースにおいて見られます。普通は単発性となります。