タミフル

同様の製品

該当情報なし。

一般名

リン酸オセルタミビル

「たみふる」の概要

経口抗インフルエンザウイルス薬であり、A型及びB型インフルエンザウイルスに対して有効です。タミフルは気道粘膜に感染した細胞から起こるウイルス遊離を阻害する作用を有し、それによってウイルスが増えるのを抑える働きを持ちます。原則、症状が見られてから二日以内に投与されますが、これは発現してから素早く用いる必要性があるためです。世界で初めての経口抗インフルエンザウイルス剤ですが、C型インフルエンザウイルスに対しては無効です。抑制メカニズムはインフルエンザウイルスのノイラミニダーゼを妨害することによって増殖を抑えるというものです。

効能・効果

A型、B型インフルエンザウイルス。またこれらの予防。

副作用

アナフィラキシー様症状、肝機能障害、心室性期外収縮、中毒性表皮壊死症、血小板減少、神経症状、肺炎、出血性大腸炎、異常行動、痙攣、精神症状、錯乱、ショック、劇症肝炎、黄疸、皮膚粘膜眼症候群、急性腎不全、意識障害など。その他:心電図異常、霧視、眼痛、咳、発疹、興奮、痺れ、蕁麻疹、痒み、血便、消化性潰瘍、熱の上昇、腹痛、嘔吐、不眠症、肝機能異常、上室性頻脈、視野障害、複視、気管支炎、疲れ、幻覚、振戦、血尿、口唇炎、吐血、妄想、低体温、下痢、頭痛、吐き気、腹部膨満感、胸痛、背部痛など。

タミフルの注意点

十歳以上の未成年では使用に医師の判断を要します。これはタミフル使用後に異常行動を惹起し、様々な事故が起きているためですが、その因果関係はハッキリ分かっていません。タミフルはA型及びB型インフルエンザウイルスに対して効果があり、細菌感染には無効です。このため、細菌感染を合わせて発症している症例では、同時に抗生物質や抗菌薬を組み合わせて用いる必要性があります。タミフルは腎排泄タイプの薬であることから腎機能が芳しくない症例では、血漿内の濃度が上昇するリスクがあります。そのため、クレアチニンクリアランス値を確認しながら注意を持って適量を使用します。

気をつけるべきケース

妊娠している女性。
高度な腎機能障害を認める場合。

利用できないケース

過去にタミフルを用いてアレルギーを招いている場合。一歳に満たない小児。