チラーヂンS

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レボチロキシンナトリウムNa

一般名

れぼちろきしんなとりうむ

「ちらーぢんS」の概要

甲状腺ホルモン薬であり、生体の基礎代謝を高める作用があります。チロキシンは甲状腺より分泌されますが、生体に吸収されるとこれと同様になります。組織の発育や成長、新陳代謝を亢進させるのが甲状腺ホルモンであり、この物質は甲状腺から分泌されます。一方、消化管から吸収された甲状腺ホルモン剤は、リオチロニンとなります。これがヨウ素と結合して不十分となった甲状腺ホルモンをカバーします。

効能・効果

クレチン病、甲状腺腫、粘液水腫、下垂体性並びに原発性由来の甲状腺機能低下症。

副作用

ショック、狭心症、うっ血性心不全。その他:脈拍増加、狭心症、不眠症、眩暈、神経過敏、不安感、嘔吐、肝機能異常、心悸亢進、食欲不振、不整脈、振戦、興奮、下痢、発汗、頭痛、躁鬱、筋肉痛、月経障害、皮膚紅潮、体重減少、脱力感など。

チラーヂンSの注意点

他の薬と組み合わせて用いる場合は医師への相談が推奨されます。これは薬の相互作用による悪影響が指摘されているためです。また、少量から始めて観察を要するケースでは、粘液水腫や甲状腺機能低下症を認める場合が該当します。

気をつけるべきケース

高齢者。心筋梗塞、副腎皮質機能不全、糖尿病、狭心症、動脈硬化症、脳下垂体機能不全を認める場合。高度な心臓系若しくは血管系の障害である高血圧症や狭心症、動脈硬化症、陳旧性心筋梗塞といったものを認める場合。

利用できないケース

心筋梗塞を認める場合。