視覚

外径の五分の一で切れ目と輪の太さが構成されているランドルト環が用いられます。この検査では切れ目のある環をどこまで確認できるかを判断するもので、片方の目を塞いで行います。見たものは物体像が水晶体より入ってきますが、検査では物体像が網膜へ適正に像を結べるかどうかを見ます。正常とされる範囲は0.7以上であり、0.6以下になると異常と判断されます。この場合の原因は大抵、近視や乱視などとなりますが、白内障によるものもあります。通常は、0.8から1.2の範囲であれば視力矯正は行いません。ランドルト環による検査では、五メートルの間隔を置いた場所から行います。尚、矯正視力(きょうせいしりょく)は、コンタクトレンズ及び眼鏡を用いた場合のことを指していて、裸眼視力(らがんしりょく)はこれらのレンズを用いない場合のことを意味します。

色覚

異常があるのかどうか、また異常であればその度合いを調べる検査であり、アノマロスコープ、色覚検査表、ランタンテスト、パネルD-15といったものが知られています。尚、アノマロスコープは検査機器のことを言い、色覚検査表では文字に配列した色斑を周りの色斑と比較させます。

視野

一点を注視させた際に周りがどれだけ見えているかを調べるものです。見えている範囲を調べるものですが、欠落部も確認します。通常、高度な視神経異常、或いは脳などに重い障害が疑われる場合に実施されます。視野が正常でない場合、原因として脳腫瘍や視神経萎縮、緑内障、網膜剥離などが考えられます。