肥満なのか痩せなのかを調べるもので、所定の計算式に体重及び身長を当てはめて、肥満度を判定するものを身体測定(しんたいそくてい)と言います。原因の多くは運動不足に加えて食べ物の過剰摂取となりますが、内分泌性の機能異常に起因するものもあります。これを症候性肥満(しょうこうせいひまん)と言いますが、肥満とはそもそも脂肪が過剰に蓄積してしまった状態を指しています。
BMIとはボディーマスインデックスの略称であり、体格指数となります。これは国際的に用いられている指標ですが、他にもいくつかの肥満度の測定方法があります。計算式は身長と身長をかけて、それを体重で割ったものがBMIとなります。日本ではBMIが18.5以上25未満であれば普通体型とされます。この数値未満だと、いわゆる痩せと判定され、低体重となります。一方、25以上になると、肥満度1と判定され、BMI5増加するたびに、肥満度が一つずつ増えます。
ウエストで肥満度を測る場合、女性では90センチ以上、男性では85センチ以上という指標があります。これに該当すると、内臓脂肪蓄積型肥満、つまり上半身肥満と推測されます。
体脂肪率で肥満を測定する場合、女性では三十パーセントから三十五パーセント、男性では二十五パーセントから三十パーセントであれば、軽い肥満とされます。この測定方法は、電流によって導き出しており、人間の電気抵抗性を利用したものです。これによって、脂肪組織の比率を導き出して、肥満であるかどうかを判定します。ただし、その測定結果は信憑性に欠けるとも言われており、確実ではないのが現状です。
その他、CT検査で肥満の診断を行うこともあります。これは上半身肥満と推測される場合が対象となっていますが、隠れ肥満を見つけ出すのにも役立ちます。尚、肥満型には上半身肥満と下半身肥満があって、前者はリンゴ型肥満とも言われており、男性に多く見られます。後者は洋ナシ型肥満とも呼ばれており、女性に多く見られます。