良性胆管狭窄

症状

非常に多く見られるのは上腹部痛となります。次いで黄疸、発熱の順に見られます。

原因

先天性及び後天性に分類され、悪性疾患を除く原因で胆道系において狭窄を生じる病態です。胆管そのものの病気、胆管周囲の臓器に生じた病気、瘢痕性狭窄などに大別されます。胆管そのものの疾患では、続発性胆管炎、先天性胆道閉鎖症、原発性硬化性胆管炎、先天性胆道拡張症、胆管良性腫瘍及び形成異常、原発性肝内胆石症、乳頭炎があります。胆管周囲の臓器に生じた疾患では慢性膵炎、膵嚢胞、リンパ節主張、ミリッツィ症候群、十二指腸潰瘍が該当します。瘢痕性狭窄では胆道系を除く手術に起因する胆道狭窄、胆道手術後などがあげられます。その他、放射線照射後や肝動脈輪といった形成異常なども良性胆管狭窄(りょうせいたんかんきょうさく)を招きます。非常に多いとされるのは狭窄由来のものであり、乳頭部狭窄、手術に随伴する胆道狭窄、そして慢性膵炎などが該当します。

治療法

十二指腸乳頭括約筋形成術は乳頭部の狭窄に適用されます。術中胆道損傷は修復手術適応であり、胆管空腸吻合術は慢性膵炎に適用されます。総胆管端端吻合術は総胆管離断に適用されます。その他、バルーンを用いて狭窄部を拡張させ、ステントを入れる方法もとられます。本疾患の治療方法は、狭窄の発生した個所、その原因によって異なってきます。