血小板血症

症状

これといった症状は通常、示しません。出現した場合、感覚異常であるチクチクとした痛みが手足に生じ、眩暈や頭痛、筋力低下、歯肉出血、消化管出血、鼻出血などを見ることがあります。血小板血症(けっしょうばんけっしょう)は血小板増加から、血栓形成が促進され、特に細い血管内において血液の流れが遮られやすくなるため、これらの症状が出現するものと考えられています。その他、肝腫大や脾腫大を見ることもあります。尚、本疾患は原発性血小板血症とも呼ばれます。

原因

骨髄中のにおいて血小板は生成されますが、これは巨核球が担っています。血小板血症では骨髄中の巨核球が増加することが原因であり、これによって沢山の血小板が産生されてしまいます。あまり見られない病気ですが、女性の方が男性より多く発症します。また中年者層と高齢者層の間で多く見られます。ただし、本疾患の原因は不明とされています。

治療法

合併症や高度の血小板数異常が認められる場合、血小板生成を抑制させるための薬が用いられることがあります。これにはアナグレリド、ヒドロキシ尿素、インターフェロンαといったものが該当します。これらの薬物療法は、血中の血小板数が適正に至るまで持続することになります。以上の治療方法で改善が見られないケースでは血小板除去療法が適用されることもあります。