症状
三段階で診断しますが、これらは筋肉の緊張の程度、皮膚の色合い、心拍数によって評価します。また、誕生してから一分後と五分後で評価しますが、後者の方が重要視されています。新生児仮死(しんせいじかし)では出生の際にうぶ声を発しません。また、呼吸がうまく行えない上に、手足の動きも弱く、皮膚の色も悪くなっています。
原因
胎児仮死の延長がほとんどであり、誕生時の仮死は一割程度になっています。主な原因は頭蓋内における出血や、早期に剥離した胎盤或いはその働きの悪さなどとなります。また、酸素不足が原因になることもあり、これは圧力が臍の尾に加わって、そのため胎児へ届かないことに由来します。尚、新生児仮死では高度な場合、死に至ることもあります。また、死亡しなくても後遺症から高度な脳障害を残存させるケースもあります。
治療法
酸素呼吸をすぐに行わせるため、粘液及び羊水を除去します。これらは気管及び喉に蓄積しているものです。また、羊水は胎児が存在する子宮内に溜まっているもので、この液体によって胎児は浮いています。それでも呼吸がうまく行えない場合、チューブを気管に挿入して、空気が流れるための通路を作ったり、酸素を外部から注入するため、バッグ及びマスクが用いられることもあります。経過の症状に応じて人工呼吸器を適用したり、酸素吸入を続けます。その他、点滴によって血圧を維持する薬を投与したり、酸性に血液が傾かないようにする薬剤が用いられます。