唇裂

症状

変形は唇やそれと連続する鼻に認められます。合併症では口蓋裂や顎裂が見られ、前者は口腔内の天井が割れているもので、後者は歯茎が割れています。鼻に生じた場合、扁平鼻を呈する両側性と左右の歪曲或いは非対称を示す片側性のものがあります。唇に生じたケースでは、摂食や会話などがうまく行えません。本疾患は、先天性疾患であり、上唇において裂け目を生じるものをいいます。

原因

通常、口唇や口蓋は妊娠してから数ヶ月で形づくられますが、その際の形成が不十分となった結果唇裂(しんれつ)が生じます。遺伝性も指摘されていますが、これは家族内発生や人種差が認められるためです。しかし、これらに該当しなくても発生する場合はたくさんあります。また、放射線被爆、特定の化学物質、妊娠最中のウイルス感染といったものも発症要因になるようです。

治療法

唇裂形成術には何通りかの治療方法があります。これはデザインを異にするものですが、これによって治療効果に差が出ることはありません。また両側性の場合と片側性の場合とでは、手術回数が異なることもあり、前者では一回で終わる場合と二回に分割する場合があります。後者は一度の手術で完了します。鼻の変形は、矯正させる目的で器具が用いられますが、これで根治することはありませんので、サポート的に使用されます。