川崎病

症状

急激な熱の上昇を見ますが、兆候として感冒症状や首の痛みを訴えることもあります。発熱は急激で且つ持続し、高熱になります。一週間から二週間ほど継続することもあり、時に眼や唇の充血を見ます。また乾燥から出血するケースもしばしば認められます。更に全身性の紅斑が出現し、次第にうろこ状に手足の皮が剥がれてきます。

原因

冠動脈炎と共に発症することがある急性熱性疾患でありますが、川崎病(かわさきびょう)の原因はハッキリ分かっていません。粘膜皮膚リンパ節症候群とも言われますが、これはリンパ節腫大、粘膜及び皮疹症状を随伴させることに由来します。感染や中毒などが起因とも言われていますが、特効薬は未だ存在していません。女性より男性の方が罹りやすく、発症年齢は一歳が非常に多いとされます。全身において動脈炎を引き起こし、中でも動脈瘤が心臓の冠状動脈に形成されると心筋梗塞から死に至ることもあります。

治療法

重症化したケースではステロイドも適用されますが、動脈瘤の発生も考えられるため慎重を要します。通常アスピリンやガンマグロブリンの大量投与が行われますが、これは血管の炎症や凝固を防ぐ目的で実施されます。尚、外科的な手術は、冠動脈炎に起因する動脈瘤破裂のリスクが認められるケースにおいて行われます。