職業性喘息

症状

職業性喘息(しょくぎょうせいぜんそく)において出現する症状には様々な形態があり、くしゃみや咳、息切れ或は呼吸困難、胸部の不快感、喘鳴、さらには涙や鼻水といったものが出ることもあります。また職業に従事している時間帯に発症するものや夜間のみ出現するものもあります。症状が示される時間帯は一定ではなく、従事後何時間か経過した後に出現するものや一日以上経過した後に発症するものもあります。これらは原因とされるアレルゲンに何度も曝露することで更に症状も悪くなっていきます。尚、症状が出現する時間帯がバラバラなため、職業と症状との間に存在する関わりが明確にされない傾向にあります。

原因

アレルゲンに曝露する機会が多い人ほど発症しやすいものであり、一過性の食道狭窄が原因となります。本症は刺激物質を吸い込んだことによって引き起こされます。職業性喘息は職業に由来する一過性の喘息を意味します。

治療法

気管支拡張薬や抗炎症薬などの投与による治療方法がとられます。また、職業性喘息においても基本的には粉塵など、アレルゲンとなる原因を除去することが重要となります。しかし、仕事に由来する疾患であるため、原因を完全に取り除くことは困難とされています。従って症状が悪化し、重症化していくと判断するならば、転職も視野に入れるべきとされます。尚、高度の発作が見られる際には副腎皮質ステロイドの投与も考えられます。