伝染性単核球症

症状

肝臓及び脾臓の腫れ、発熱、喉の腫れ、頸部リンパ節の腫れが主症状となります。また瞼の腫れや発疹が見られることもあります。潜伏期間は一ヶ月から二ヶ月程度で、熱は二週間程度継続します。男女の発症率は大差なく、若者層に多く見られます。初期段階は倦怠感から始まり、次いで発熱、頭痛、咽頭痛などを生じます。更に黄疸が見られることもあります。合併症では関節炎、髄膜炎、肝炎、肺炎などが該当しますが、本症は肝機能障害を示しても重症化することはないとされます。血液検査では異型リンパ球が認められる他、正常リンパ球の増加も見られます。

原因

EBウイルス感染によって引き起こされる疾患であり、肝炎を高い確率で発症させます。伝染性単核球症(でんせんせいたんかくきゅうしょう)の感染経路は唾液であり、鼻咽頭粘膜を介して体の中に侵入します。免疫との関連が示唆されているものの肝細胞の障害を引き起こす原因はハッキリ分かっていません。

治療法

合併症として脾臓破裂を招く可能性もあるため、脾臓が肥大化した際には、注意を要します。本症では特別な治療方法は存在せず、自然治癒で軽快します。このため対症療法が基本となります。また治癒するまでに一ヶ月から三ヶ月程度かかります。ただし、免疫異常が認められる場合、この限りではありません。