急性糸球体腎炎症候群

症状

急性糸球体腎炎症候群(きゅうせいしきゅうたいじんえんしょうこうぐん)は突然現れる病気の一つであり、症状としては尿量の減少や高血圧、糸球体濾過値の低下、蛋白尿、血尿、水分及びナトリウムの貯留などが見られます。また血尿に関しては全ての患者に見られますが、その他には個人差があります。ケースによってはネフローゼ症候群を現すこともあり、蛋白尿の排出も見られます。通常、先行感染後数週間程度でこれらの症状を示すことになります。

原因

皮膚及び上気道における細菌感染が原因となります。抗原となるのが溶レン菌であり、これによって糸球体障害を引き起こすことが原因となります。通常、急性糸球体腎炎を指すものはこれが起因になっています。この溶レン菌を除けば、トキソプラズマ症、ヒストプラスマ症、ブルセラ症、伝染性単核球症、レプトスピラ症、ブドウ球菌、髄膜炎球菌感染、肺炎球菌、B型肝炎、マイコプラズマ感染、チフスといったものが感染原因になりえます。多くは先行感染から始まりますが、これがなくても急性糸球体腎炎症候群を発症する場合もあります。

治療法

初期段階ではタンパク及び食塩の摂取量を調整する食事療法と共に安静にします。薬物療法では降圧薬及び利尿薬などが用いられます。尚、糸球体腎炎を完治させる薬物は存在しないと言われています。ただし、自然に改善が見られるケースでは管内性増殖性糸球体腎炎が該当します。