メトヘモグロビン血症

症状

頭痛、知的障害、眩暈などを出現させますが、これはメトヘモグロビンが酸素との親和性に優れているためで、低酸素症を示します。五割以上に達すると死に至ります。またチアノーゼを呈しますが、こちらも血中におけるメトヘモグロビン濃度が一定値を超えると引き起こされます。

原因

遺伝子によるものと後天的に起因するものがメトヘモグロビン血症(めとへもぐろびんけっしょう)にあります。前者ではメトヘモグロビン還元酵素の異常やヘモグロビンM症などによるものがあります。後者では酸化的薬剤であるスルホンアミド類、フェナセチン、アセトアニリド、アセトアミノフェンといったものを原因とします。メトヘモグロビンは酸素結合能を有せず、酸化したヘム鉄が三価に変化したものです。また還元の仕組みの障害や過剰生産によって増えます。直ちに還元され通常は二パーセント以下になります。

治療法

後天的な中毒性のケースではメチレンブルーの静脈注射が行われます。遺伝性に起因するものでは経口投与でメチレンブルー若しくはアスコルビン酸が利用されます。また酵素活性測定によってメトヘモグロビン還元酵素異常症を診断でき、暗褐色調の血液を示します。中毒性に起因するものは、動脈血酸素飽和度の比率が適正であるのにチアノーゼを出現させるところに視点がおかれます。これは酵素活性が適正範囲内であるためで、上記の要点が診断の際の判断材料になります。