甲状腺中毒性周期性四肢麻痺

症状

甲状腺中毒性周期性四肢麻痺(こうじょうせんちゅうどくせいしゅうきせいししまひ)の初期段階では弛緩性麻痺が下肢近位筋に出現し、それが下肢遠位筋から上肢に達します。ただ、括約筋には麻痺が及ばず、呼吸筋及び球筋は侵されにくいとされます。この弛緩性麻痺による発作は、局所的に限られた部位に生じるものと全身に及ぶものがあります。発症は急激であり、数分ないし数日間継続するものなどさまざまとなります。回復は上肢から下肢遠位筋、下肢近位筋と、発症時とは順番が逆になる特徴があります。多くは孤発例であり、発作の際には四肢における深部腱反射の低下若しくは喪失するに至ります。本症は血清K値が発作の際に減少し甲状腺機能亢進が検査において確認できます。

原因

周期性四肢麻痺が甲状腺機能亢進症に合併した疾患であり、筋小胞体における空胞状の広がりが見られます。日本における周期性四肢麻痺患者は、凡そ四割程度が甲状腺機能亢進症を合併していると言われています。また女性より男性の方がはるかに本疾患に罹りやすく、発症年齢も二十歳以上がほとんどとなっています。本症は糖質やナトリウムの過剰摂取、ストレス、アルコール摂取、運動後における休憩、寒さなどによって引き起こされやすくなっています。

治療法

抗甲状腺薬をはじめ、スピロノラクトン及びβ遮断薬、並びにカリウム製剤などの経口投与による治療方法が行われます。