本態性振戦

症状

本態性振戦(ほんたいせいしんせん)では特定の姿勢をとった際に出現し、横になって安静にすると治まる傾向があります。遺伝性の傾向があり、患者の両親にも見られます。発症は軽度のふるえが成人を過ぎる頃に出現する傾向があります。一方、六十歳を越えてから示されることもあり、こちらは老人性振戦と呼ばれています。本症の出現年齢は幅広くなっていますが、家族性は若年から生じるケースが多く、孤発性では反対に高齢者層で発生する場合が多くなっています。本疾患は頭及び手において顕著なふるえを示し、精神緊張に起因して悪化しやすくなります。表面筋電図ではミオクローヌスと振戦が認められます。

原因

遺伝が関係していると見られており、本人の両親の他、祖父母などにも認められます。

治療法

β遮断薬及びマイナートランキライザーなどによる治療方法が採用されます。またプリミドン或いはアロチノールといったβ遮断薬と組み合わせて治療が行われることもあります。更に、クロナゼパムやジアゼパムなどが適用されることもあります。その他、対側における振戦を改善させるため、一側視床腹側中間核を壊す定位脳手術による治療法もあります。尚、進行は非常にゆるやかとされていて、数年経過しないと気づかないケースもあります。振戦に限定して経過することから生命の見通しには関係を及ぼしません。また家族性と孤発性があります。