鼓腸

症状

鼓腸(こちょう)との因果関係は明確に解明されていませんが、一般に腹部膨満感及び腹痛を生じると言われています。ガスの蓄積した不快感を鼓腸と言いますが、腹部に多量のガスが存在していてもこれといった症状を示さない方もおられます。一方、ガスの蓄積に過剰に反応する方もおられます。

原因

大量のガスが腹腔及び胃腸に蓄積した状態を言います。神経からくるものや早食いなどが原因となるものは空気嚥下と呼ばれています。これは空気が胃部に蓄積してしまう症状となります。また急性腹膜炎や腸閉塞などに起因するものは突然発症し、腹部に激痛を伴います。一方腸チフスなどによる腹痛は高熱を伴います。その他、癌に起因して腹水が蓄積したケース、肝硬変などもガスを蓄積させる原因となりえます。

治療法

消化不良を来たす食品の摂取を控えます。例えば乳製品や牛乳などが該当します。薬物による治療方法では制酸薬やベタネコールの投与といったものがありますが、いずれもその有効性には期待されていません。尚、膨満感などは空気が原因と言われていますが、これを抑制することは難しいと言われています。ゲップに対しても同様とされており、多くは無意識に空気を多量に飲み込んでいると言われています。そのため現段階では、早食いなどをせず、落ち着いて食事をすることなどが最も適切な治療法と言えます。その他、炭酸飲料やガムなどが原因していることもあり、これを控えると改善が示されることもあります。