症状
食物アレルギーは固定型と覆面型に分類されており、前者は摂取の都度症状を出現させます。後者は摂取し続けることで症状を示すものを言います。また、症状が二時間以内に出現するものと二日程度以内で示すものがあります。通常、腹痛をはじめ、腹部膨満感、粘液便、嘔吐、下痢、便秘、皮診、蕁麻疹、失神、吐血、下血、喘息、偏頭痛、アレルギー性鼻炎などの症状を示します。更に好酸球増加、腸管出血による鉄欠乏性貧血などを示すアレルギー性胃腸症も見られます。
原因
消化管アレルギー(しょうかかんあれるぎー)では大豆、小麦、牛乳、そば粉、鶏卵、豚肉、香辛料などが良く知られるものでエビ、烏賊、蟹、鰯、鱈といった魚介類、野菜類、ナッツ、チョコレート、筍、じゃが芋、落花生などが原因としてあげられます。また薬物に起因するものや食物に含有される仮性アレルゲンであるコリン、ヒスタミン、セロトニンなども成因となりえます。
治療法
慢性化しますが、見通しは良いとされています。ただし重度とされるアナフィラキシーショックを除外します。薬物療法では、抗ヒスタミン剤、エフェドリン、エピネフリンなどの投与による治療方法が行われます。また副腎皮質ホルモン薬の投与による治療法は重症の好酸球性胃腸炎などに適用されます。その他、消化管アレルギーの原因となるアレルゲンが分かっていれば、そのアレルゲンを排除します。