症状
手足の指、趾、頬、耳介などに発症するもので、俗に言うしもやけを指しています。成人では浸潤性紅斑が認められ、学童ではうっ血性浮腫が中心となります。どちらも温度の上昇によって痒みを招きます。尚、成人の場合、多形紅斑型であり、学童では樽柿型となります。痒みは多形紅斑型の方が強く、また、これらが入り混じった病型も存在しています。
原因
初冬及び初春の方が厳冬より多く見られ、何度も寒冷に晒されることに起因して小動静脈にうっ血を招き、炎症を引き起こします。気温は五度から十度の間となっており、温暖地でも凍瘡(とうそう)を引き起こします。また気温に限らず、遺伝性や発汗に起因する湿潤なども本疾患と深く関わっています。
治療法
薬物療法では、末梢循環拡張薬、ステロイド外用、そしてビタミンEなどの投与があげられます。また、マッサージをしたり、患部の乾燥、保温にも注意します。その他、寒冷による刺激を控えることも重要です。