毛包炎

症状

膿疱及び紅斑を出現させる疾患であり、これらは毛孔に一致して見られます。皮疹は普通、数日で痂皮を作り、瘢痕を残存させずに改善します。尋常性ざ瘡はこれを顔面などに沢山発生させるもので、浅在性となります。また尋常性毛瘡はこれを男性の須毛部に招いた深在性のものを言います。尚、毛包炎(もうほうえん)の深在性では、「セツ」や「ヨウ」に移行することがあり、これは炎症の程度が酷いことに由来します。

原因

表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌などが原因となります。これらの病原菌は、毛孔に付着し、炎症を引き起こします。また、ステロイドを塗布したり、角質浸軟を招く発汗過多、掻き破ったり、僅かな外傷などが本疾患を引き起こす引き金となります。尚、毛包炎は尋常性ざ瘡、毛嚢炎とも呼ばれることがあります。

治療法

多発性のケースでは抗生物質を外用或いは内服によって投与します。しかし、本疾患は自然治癒することが多いため、発生した毛包炎が少ない場合は放置しても特に問題はないとされます。