アフタ性口内炎

症状

口の中に有痛性の潰瘍が発生する疾患です。潰瘍のアフタは白っぽくなっています。形状は円形で、縁は赤っぽくなっています。咽喉、口底、軟口蓋、舌など柔軟性のある組織に発生します。小さいものが、数個集まって出現しますが、大抵、一週間程度で消失していきます。その大きさからは考えられない痛みを伴い、一週間程度持続します。悪化すると疲労感や頸部リンパ節腫脹、熱の上昇などが見られるようになります。反対に大形のアフタは治癒するのに時間を要しますが、あまり見られません。

原因

ストレスとの因果関係も指摘されていますが、ハッキリとしたアフタ性口内炎(あふたせいこうないえん)発症の原因は分かっていません。

治療法

自然治癒するため、対症療法が主軸になります。薬物では麻酔薬であるリドカインやジクロニンが用いられます。これらの薬剤は通常、うがい薬として投与しますが、そのままアフタに塗布する場合もあります。しかし、いずれの薬剤も痺れを咽喉や口に発生させるため、食品の摂取の際、飲み込みにくくします。また、アフタが幾つか発生している場合は、テトラサイクリンを含有するうがい薬が用いられます。その他、痛みを緩和する一過性の効果を持つ、コルチコステロイドの入った軟膏を使うこともあります。