症状
風邪を幼児期に招くと腫れを生じる器官ですが、外観上の腫れが見られないことも多々あります。慢性扁桃炎では、これを埋没型扁桃と呼んでいますが、大きさの程度と無関係に症状を再発します。
原因
幼児期において風邪をひくことによって扁桃肥大(へんとうひだい)を生じます。乳幼児期のリンパ節は未熟であるため、この時期に細菌に対処する器官が扁桃となります。そのため、リンパ節ではなく扁桃に異常をきたします。およそ、学童に達する時期には成人と同様にリンパ節も成長していきます。埋没型扁桃は慢性扁桃炎(まんせいへんとうえん)のケースで言われるもので、専門家でないと分かりにくいといわれています。尚、扁桃は通常、両方の大きさが同等ですが、一方だけが異常に大きかったりすると、扁桃腫瘍やリンパ腫が疑われます。
治療法
通常、成長に伴い扁桃も小さくなるため、子供での扁桃肥大は特に問題ありません。しかし、急性扁桃炎を何度か再燃して慢性扁桃炎若しくは習慣性扁桃炎を引き起こしていたり、微熱が継続して見られる場合は扁桃摘出手術が行われます。また、皮膚炎や関節炎、腎炎など病巣感染を何度も生じるケースも同様となります。