慢性穿孔性中耳炎

症状

難聴と共に耳垂れが特徴で痛みは伴いません。耳垂れには出血を伴うこともあり、粘膿性です。血は持続して見られたり、かさぶたを形成することもあります。難聴の度合いは、孔の大きさによって異なります。多くは鼓膜の真ん中部分に孔が生じます。

原因

成人になって出現するものではなく、多くは急性中耳炎を何度も招くことで慢性穿孔性中耳炎(まんせいせんこうせいちゅうじえん)が起こります。このため、永久的な穿孔が鼓膜に現れます。尚、耳管炎症は鼻や副鼻腔といったものに病気が存在すると慢性化しやすい傾向にあります。このため、早期の治療が重要です。

治療法

耳管通気や抗生物質の投与による治療方法がとられます。急性中耳炎は早期に治療することが重要です。ただ、持続性のものは手術適応となります。この場合、鼓室形成術が行われ、筋膜を使って鼓室を回復させます。慢性化した場合、鼓膜は手術しないと回復しないため、損傷した耳小骨を軟骨などを用いて修復し、病変を除去します。手術を実施することで聴力も回復します。