腸球菌感染症

腸球菌感染症の症状

非常に病原性が低いとされますが、感染性心内膜炎の原因ともなります。また、頻繁にセフェム系抗菌薬が使われるようになったため、高い確率で腸球菌が尿から分離されるようになっています。尿以外でも膿や腹水、胆汁、喀痰、更には低い確率であるものの髄液や血液からも分離されます。いずれも白血病、悪性リンパ腫、悪性腫瘍などといった何らかの疾患が認められます。その他、医原性由来のものでは抗菌薬を長期に渡って投与、或は高濃度投与が多くの症例で認められます。つまり広域スペクトラム抗菌薬が高濃度に用いられる、若しくは長期に渡って利用されることで、腸球菌が選択的に残存することになります。副腎皮質ホルモン、抗癌薬の投与やカテーテル留置、免疫不全を招いているケースにおいて認められます。

腸球菌感染症の原因

グラム陽性連鎖球菌ですが、今日では連鎖球菌属から分離され、新たな腸球菌として位置づけられています。人間の腸内細菌叢を形成する一種であり、広く知られる常在菌で、これによって症状が出現した場合、腸球菌感染症(ちょうきゅうきんかんせんしょう)と言います。

腸球菌感染症の治療法

Enterococcus faecalisであればアンピシリンが最初に使われます。これは非常にペニシリン耐性株が少ないとされるためです。また、敗血症や感染性心膜炎に対しては、アミノ配糖体及びホスホマイシンといったものが組み合わせて用いられます。これは治癒が難しいとされるためで、ペニシリンとの併用により、その相乗効果が予測されるためです。これで有効性を示さないケースではバンコマイシンやRFPが用いられます。