髄膜炎菌感染症[ずいまくえんきんかんせんしょう]

症状

化膿性髄膜炎では、熱の上昇や嘔吐、頭痛を生じ、これに次いで急激な痙攣や意識障害を招きます。ブルジンスキー、ケルニッヒ徴候など髄膜刺激症状を呈し、悪化すると知覚過敏といった症状も出現します。上気道炎が先行するケースもあります。乳児では嘔吐や哺乳力低下、大泉門膨隆といった症状から発症し、髄膜刺激症状はあまり見られません。また通常、熱の上昇が認められますが、乳児や新生児では認められないケースもあります。電撃型は非常に見通しが悪く、熱の上昇や嘔吐、頭痛、意識障害などにより突如として出現させます。直ぐに出血傾向や昏睡、ショック状態を引き起こします。急激にウォーターハウスフリードリクセン症候群や敗血症、出血傾向が進展し、大抵二日程度で死に至ります。慢性型髄膜炎菌菌血症では点状出血や発疹、移動性関節炎、熱の持続、反復などが見られることもあります。

原因

二次性に髄膜炎や菌血症を招きますが、これらは上気道炎に起因します。重度の脳血管内皮損傷に続発する髄膜炎では、脳炎症状を示します。光線や乾燥、高温、低温などの環境によって簡単に消滅することから髄膜炎菌感染症(ずいまくえんきんかんせんしょう)が発生する確率は低いとされるものの飛沫によって人間から人間に感染します。髄膜炎菌はグラム陰性球菌であり、化膿性髄膜炎が中心となります。四類感染症であり、電撃性感染症は非常に重症化します。

治療法

抗菌薬が用いられます。治療が遅れると死に至ったり、或は死亡しなくても後遺症を残存させたりします。また副腎皮質ホルモン薬やグリセオールなどが脳圧亢進に対して用いられます。デキサメタゾンなどは初期段階の化膿性髄膜炎の治療に抗菌薬と組み合わせて使われることが多いとされます。これは抗炎症作用が認められるためで、且つサイトカイン生成を抑える働きを有するためです。