麻疹[ましん・はしか]

症状

発疹の出る前後が非常に感染しやすく、感染するとほぼ発症します。十日ほどの潜伏期を経て感冒様症状を呈します。初期段階では熱の上昇が見られ、続いて咳、鼻水、くしゃみなどを示すようになり、なみだ目や目やになどが酷くなっていきます。熱は三日程度で落ち着きますが、再度上昇して高熱に至ります。同時に赤っぽい発疹が皮膚上に見られます。この発疹は、大小色々で、全身に拡大していきますが、初期では首や耳の後部、顔などに現れます。尚、発疹が出現する数日前に麻疹(ましん・はしか)特有のコプリック斑が認められます。これは白い斑点が頬の内側において生じるものです。

原因

伝染力が非常に強い病気で、発熱と発疹を特徴とします。感染は即ち発症の経過を辿る場合がほとんどです。咳やくしゃみなど、飛沫感染によって伝染し、いわゆるハシカのことを言います。しかし、麻疹にかかることによって免疫を生涯得ることができます。IgG抗体が母体の胎盤を介して胎児に移行することで、生後半年以内の発病はほとんど見られません。ウイルスは気道から入り込み、上皮細胞内で増えていきます。全身への播種は、ウイルスがリンパ節に及んで増えてからウイルス血症を招いた後になります。発疹が現れると、生体内のウイルスも少なくなっていきます。

治療法

二次感染が見られれば、有効性の高い抗菌薬が用いられます。麻疹の治療薬は存在していないため、対症療法が中心となります。これには合併症を防ぐための抗生物質をはじめ、解熱薬や咳止めなどが用いられます。尚、麻疹は一度罹患すると二度とかかりません。