突発性発疹

症状

乳児に多く見られますが、中でも一歳半以下が多いとされます。咳や鼻水といった症状を示しませんが、高熱が持続し、発疹が出現します。また、神経症状である痙攣や不機嫌、下痢といった症状も見られます。発心は、熱が軽快しはじめる時期に出現し、これが全身へと拡大していきます。中でも胸や背中、腹部に多発し、四肢末端にはあまり見られません。熱と発疹が同時に出現することはなく、熱に続発した発疹も数日で消失します。

原因

乳児に多く見られ、症状のない成人から感染すると言われています。突発性発疹(とっぱつせいほっしん)の原因菌はヘルペスウイルス六型及び七型となります。抗体陽性を示す健全者の唾液中に多く排泄されることから、多くは両親及び保育者などからうつると推測されます。熱は突如として上昇し、十日程度の潜伏期を経て発症します。尚、発疹の全身拡大のスピードは速く、多くは数ミリ以下となります。麻疹様のものと風疹様のものがあり、前者は融合傾向を呈し、後者は小円形の形態を辿る例が多いとされます。

治療法

痙攣予防にはジアゼパム坐薬などが用いられます。これは熱性痙攣及び脳障害を招く可能性があるためで、医師の診察を要します。基本的には対症療法が中心であり、解熱薬などが投与されます。重症化するケースはほとんど無く、余病を合わせて発症することもないとされます。