膀胱癌/腫瘍

症状

多くは症状があまり現れず、血尿を示す例がほとんどとされます。血塊を排出することもありますが数日程度で突如として消失する場合もあります。しかし、しばらく期間を置くと再び無症状の血尿が示されます。上皮内癌においては膀胱炎とよく似た症状を示す場合もあります。

原因

人口甘味料、喫煙、コーヒー、鎮痛薬、芳香族アミン類といった化学発癌物質などが原因と言われており、その発症率は男性の方が高くなっています。他にも染料に関わる仕事に従事する人に見られますが、多くは原因不明とされています。膀胱癌(ぼうこうがん)若しくは膀胱腫瘍(ぼうこうしゅよう)は大抵、移行上皮癌であり、それに加えて腺癌及び上皮癌なども見られます。尚、扁平上皮癌は慢性尿路感染症に由来して発症するケースも見られ、直接的には長期間に渡ってのカテーテル留置及び尿路結石などが原因となります。

治療法

経尿道的的切除では、あまり悪性とされない表在性癌が対象となります。この症状で何度も再発が見られるものや上皮内癌では膀胱内注入療法によって抗癌薬及びBCGが利用されます。症状が軽いケースでは電気切除が行われ、進行しているケースでは人口膀胱を利用します。膀胱全摘術を実施されるのは悪性の浸潤性癌となります。近年、膀胱温存療法も取り入られており、放射線療法及び化学療法による治療が試されています。尚、電気切除を行っても比較的再発しやすいため、これを長期間治療せずに放置すると膀胱の全摘除を余儀なくされるため、定期的に膀胱鏡検査を行うことが薦められています。