傍糸球体細胞腫

症状

CTスキャン及び腹部超音波によって腫瘍が発見されることが多く、まず血漿レニン活性に起因する高血圧からその可能性が指摘されます。特に腎静脈血レニンが腫瘍側において顕著に上昇していれば、その確率も高まるとされています。血液検査において血清Kは低くなり、レニンと共にアルドステロンも上昇します。

原因

傍糸球体より生じる良性腫瘍が原因となります。円形状の上皮様細胞及び微小血管の発生からなり、ヘトマキシリンエオジン染色において血管周囲細胞腫に良く似たものとなっています。尚、傍糸球体細胞腫を除くレニン生成の腫瘍では、眼窩血管外皮細胞腫、肺未分化腺癌、ウィルムス腫瘍などが知られています。レニンの染色は腫瘍細胞質内に見られるもので、ヒト抗レニン抗体に起因する免疫組織化学的染色となります。

治療法

手術が行えない場合は、血圧調整のためにACE阻害薬及びAⅡ受容体拮抗薬を利用しますが、それ以外は手術によって摘出が行われます。傍糸球体細胞腫(ぼうしきゅうたいさいぼうしゅ)は腫瘍のことで、腎臓における傍糸球体より生じます。明らかな高血圧を示しますが、これはレニンが大量に生成されることに起因します。