慢性間質性腎炎

症状

慢性腎不全を示すまで見つからないことも多く、これは慢性間質性腎炎(まんせいかんしつせいじんえん)が潜行性であるためです。初期段階における腎機能障害では、高カリウム血症や高クロール血症性アシドーシスが認められます。また糸球体病変を合併する二次的な悪化例では、明らかな高血圧及び蛋白尿が示されることもあります。

原因

慢性腎不全の原因となる病気であり、慢性的に経過する腎臓の障害が原因となります。また尿細管の萎縮や間質における線維化、これらと同時に間質における慢性炎症性細胞浸潤が認められる症状を指します。腎間質における線維化は、オキザローシス、痛風、シスチノーシスといった代謝異常、腎髄質のう胞性疾患、重金属中毒、放射線腎障害、慢性感染、虚血、尿路閉塞、腎乳頭壊死といった様々な疾患に見られます。

治療法

閉塞性腎盂腎炎においては尿流障害を取り除く治療法が行われるなど、元となる病気を治療することが中心となります。慢性間質性腎炎では元となる疾患或いはその原因を取り除くことが大切になってきます。間質性腎炎そのものは、病気によって現れる変化の箇所が間質であり、尿細管機能障害を示すことになります。具体的には、糖及びアミノ酸、代謝性アシドーシス、電解質異常といった転送障害などとなります。近位尿細管性アシドーシスと遠位尿細管性アシドーシス、尿濃縮能障害などに尿細管機能障害は分類され、これらが併発或いは単独で発症したケースが間質性腎炎となります。