MAP結石

症状

数週間程度で結石を形成させることがあり、その進行速度も急激なものとなります。診断には尿路系の機能的障害を調べる必要性があるとされます。ウレアーゼを作り出す菌が認められたり、MAP結石の典型例であるサンゴ形状或いは鹿の角形状をした結石がX線写真において認められれば診断も容易になります。ただ、尿中における細菌の量は絶対に多いというものではなく、このため尿路における機能障害も精査する必要性があります。尚、原因とされる菌は、その多くがウレアーゼを生成しますが、あまりこれを生成しない菌も認められます。

原因

細菌感染症が原因であり、これらの原因菌はウレアーゼと呼ばれる尿素分解酵素を生成しています。MAP結石が過剰に見られるのは、このウレアーゼを作り出す細菌が認められるケースのみとなります。またこの病気は慢性化した尿路感染症を患っている方のみとなります。慢性感染症にMAP結石以外の結石症が合併したケースや神経因性膀胱及び尿管逆流或いは尿管閉塞といった尿管系における機能的な障害に起因した慢性感染症が誘発させると考えられています。

治療法

完全に全ての結石を摘出する手術を行います。多くの症例でMAP結石培養から原因菌が見つかります。抗生物質を利用しても結石内に含まれる原因菌は、短い期間で消滅させることはできません。