症状

特に症状を示さないケースもありますが、出現した場合は筋肉痙攣や過敏、筋肉における引きつりなどを生じます。アルカローシスが高度であれば筋肉痙攣及び筋肉収縮も長い時間に渡って継続することになります。

原因

血中のアルカリ度が上昇し過ぎた病態をアルカローシスと言います。代謝性アルカローシスは体内の酸を失いすぎてしまうか或は体内で得る塩基量が過剰になってしまうことで引き起こされます。例えば利尿薬などによって体内のカリウムが大量に喪失し、腎機能に支障をきたすことが原因となります。またある種の物質から塩基を過剰に取り入れたケースでも見られます。更に持続した嘔吐を繰り返した場合や胃酸を吸引しなければならない疾患の治療を行った際にも見られます。呼吸性アルカローシスは過剰な二酸化炭素が過呼吸に起因して血中より追い出されることで発生します。不安を起因にするものが多いとされますが、血中の酸素量低下や過剰なアスピリンの利用、肝硬変、熱の上昇、痛みなどによっても引き起こされます。

治療法

高度の代謝性アルカローシスでは希釈した酸が点滴投与されます。通常、水分補給と共にカリウム及びナトリウムといった電解質も補給します。また元となる原因を除去することも重要となります。呼吸性アルカローシスにおいては呼吸の速度を遅くします。通常、これで改善が示されます。