卵巣機能低下症

症状

思春期以前では特にこれといった症状を出現しません。しかし思春期が訪れても月経を迎えず、また第二次性徴も見られません。これを原発性無月経と言います。一方、思春期が訪れた後に発症した際は、月経異常が初めに出現した症状となります。これに先立って見られる月経周期の変化に関係なく、特定の時期から月経を認められなくなったケースを続発性無月経と呼びます。前者では染色体異常、下垂体異常、性分化異常、甲状腺異常、視床下部異常、副腎異常といった多彩な原因によって出現します。しかし、大半は染色体異常若しくは性分化異常に起因します。次に卵巣性無月経となります。こちらは卵巣形成不全に由来します。

原因

原発性のものと続発性のものに卵巣機能低下症(らんそうきのうていかしょう)は分類され、前者は感染症や放射線照射、腫瘍、卵巣分化異常、外傷、手術などに起因する高ゴナドトロピン性であり、後者は間脳及び下垂体前葉疾患に起因し低ゴナドトロピン性となります。

治療法

LHRHで反応が得られれば、これによる治療方法がとられます。一方、反応を示さなければゴナドトロピンが使用されます。また原発性卵巣機能低下症においてはプロゲステロン及びエストロゲンを入れ替えながらカウフマン療法が実施されます。