限局性強皮症

症状

汎発性強皮症とは違い、内蔵病変及びレイノー現象を随伴しません。皮膚に生じる限局性の強皮症であり、全年齢層で見られますが、成人以降中年代に多く見られます。男性より女性に多く発症し、軽い全身症状を見ることもありますが、認められないこともあります。見た目の皮膚病変からモルフェアと線状強皮症に分けられます。前者は、真ん中に光沢が認められる像牙色であり、円形から楕円形をした限局性の硬化病巣となります。早くにライラック輪が認められることがあります。後者は両側性若しくは片側性に硬化病変を生じるもので、モルフェアに良く似ています。硬化病変は線状若しくは帯状をしているため、帯状強皮症とも言われます。剣創状強皮症は前頭に生じたもので、頭皮部に達して脱毛を招きます。顔面片側萎縮症を随伴させることもありますが、ライラック輪はあまり認められません。

原因

外傷やボレリア感染の関与が指摘されていますが、限局性強皮症(げんきょくせいきょうひしょう)発症のハッキリとした原因は分かっていません。

治療法

外科手術は一定の経過観察期間に酷くならない場合に行われることがあります。重症化した症例ではステロイドの内服による治療方法がとられることもあります。初期ではステロイド外用若しくは局注が実施されます。