黒色表皮腫

症状

見た目はビロード状の乳頭状隆起を呈します。サラザラとしており、色は黒褐色になります。特に鼠径部、臍窩、腋窩、項頸に見られます。仮性型は粗造化や色素沈着が間擦部に認められ、通常の肥満者に見られる傾向があります。悪性型は度々痒みを随伴させ、症状も高度になります。黒色表皮腫(こくしょくひょうひしゅ)は、基底層における色素沈着、角質肥厚化、乳頭腫が主徴となります。表皮の肥厚化はあまり見られません。

原因

少ないケースで悪性腫瘍との関わりが指摘されていますが、多くの場合、原因不明とされています。

治療法

仮性型は減量を目標にします。良性型は、内分泌系を精査し、異常があれば調整を試みます。悪性型は、内臓癌の有無を調べて治療します。出現した皮疹もこれによって改善します。尚、悪性型の場合、胃癌などの内臓癌より先に、或は同時に皮疹が見られるケースが多くを占めています。このため、癌が早く見つかることになります。