顔面播種状粟粒性狼瘡

症状

膿疱を混ぜた小丘疹が鼻側方、下眼瞼など左右対称性に出現します。数ミリ程度の大きさで紅色か常色をしています。特にこれといった自覚症状は認められず、二十代から三十代の男女に多く発生します。数年で治癒しますが、瘢痕を形成します。しかし、大抵一年ぐらいの経過で瘢痕はあまり目立たなくなります。尚、黄白色からなる小結節を硝子圧法で見られます。

原因

毛包及びその内容物への反応から顔面播種状粟粒性狼瘡(がんめんはしゅじょうぞくりゅうせいろうそう)が生じると言われていますが、ハッキリとしたことは解明されていません。かつて、皮膚結核の一つと言われていた時期もありますが、近年では異にすると考えられています。また大抵ツベルクリン反応陰性となります。尚、類上皮細胞肉芽腫及び中心壊死が見られます。

治療法

ステロイド薬を外用で使うと誘発するケースがあります。通常、少量のテトラサイクリンが内服によって投与されます。尚、鑑別をする疾患では、尋常性ざ瘡、稗粒腫、酒さ、汗管腫などがあげられます。