肢端紫藍症

症状

紫藍色の潮紅を示す疾患であり、一様の色調をもたず、濃淡部において敷石状及び斑状に並びます。肢端紫藍症(したんしらんしょう)の症状は手足の挙上で、軽くなるという特徴を有し、一般に左右対称性に出現します。性別、年齢的には若い女性に多く認められ、独特の紫藍色は寒さによって四肢末端に見られ、他にも乳房や鼻尖、殿、耳朶に出現することがあります。また疼痛若しくは蜂走感を伴うことがあり、更に多汗症を併せて発症することもあります。その他、悪性貧血や先端巨大症、パーキンソン病を併発することもあります。

原因

全身性疾患との関連があまりないとも言われており、低温への抹消皮膚血管の機能異常です。このため肢端紫藍症の発症原因はハッキリ分かっていません。

治療法

肢端紫藍症の治療ではマッサージをはじめ、薬浴及び温冷交代浴といった方法で改善が見られることがあります。生活指導では禁酒が薦められ、寒冷への曝露を避けます。難治時は交感神経切除術が実施されることもあります。