爪白癬

症状

まれに爪が薄くなることもありますが、大抵、分厚くなって先っぽはボロボロになります。爪白癬(つめはくせん)の表層部分はデコボコになっており、見た目はにごって黄褐色を呈します。角質増殖が爪下に見られますが、多くは爪周囲炎を生じません。爪白癬が見られると大抵の場合、足や手においても併せて白癬を招いています。

原因

指爪においては他の白癬病巣部を掻いてしまうことが原因です。趾爪に関してはそのほとんどが足白癬を原因とします。本疾患は白癬菌に起因する爪真菌症であり、爪真菌症そのものは多くの症例で白癬菌を原因菌としています。また最も多い病原菌がTrichophyton rubrumで、爪白癬の大半を占めます。その他、Trichophyon mentagrophytesも原因となっています。

治療法

内用のイトラコナゾールやテルビナフィンが用いられます。従来、爪白癬では有効な治療薬が開発されていませんでしたが、これらの薬の登場によって劇的に改善されるようになりました。いずれも爪内部への浸透率が高くなっています。