症状
限られた物や場所、行動などに対して異常な恐怖を感じます。これには、高所恐怖症や対人恐怖症、疾病恐怖症、動物恐怖症、閉所恐怖症などが該当します。また、冷や汗などの発汗が見られ、通常の生活を送ることが困難となっていきます。特に、人が見ている最中に、何らかの行動をする場合、極端な不安を生じます。更に、会話などにも支障をきたし、手足が震えることもあります。
原因
パニック障害においては、不安の対象がハッキリしていませんが、恐怖症ではそれが明確になっています。また、強迫神経症と同様、恐怖感に合理性を欠いていると認識していても、最終的にそれを避けようとする特徴があります。恐怖感そのものは、人間であれば誰でも感じることですが、それが異常に亢進すると恐怖症を引き起こすことになります。そのため、実際にはそんなに危険性の認められないものにまで恐怖を覚え、それを回避しようとします。こうなると日常の生活にまで影響を与え、通常の生活を送ることが困難となります。尚、恐怖症(きょうふしょう)は、対人恐怖症や自己臭恐怖、身体醜形恐怖、自己視線恐怖、赤面恐怖などがあります。
治療法
通常、抗不安薬が投与され、これによって治療が行われます。また精神療法も同時に併用されます。その際、支持的な治療方法が広く採用される傾向にあり、患者は治療者との対話によって対策を思案していきます。その他、認知療法なども実施されるケースがあります。