症状
不眠症(ふみんしょう)、ナルコレプシー、睡眠時随伴症(すいみんじずいはんしょう)、睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)といったものが睡眠障害(すいみんしょうがい)に該当します。不眠症では精神生理的不眠症が一般的で不眠への異常な不安を感じます。これは過剰な心配事などを引き金に生じます。ナルコレプシーはいわゆる居眠り病と言われているもので、日中突如として居眠りをします。凡そ数分ないし数十分程度ですが、入眠時幻覚も生じます。覚醒した際には金縛りに合う事もあります。また怒ったり笑ったりした際に腰が急に抜けてしまう感じになることもあります。睡眠時随伴症では夢中遊行症(むちゅうゆこうしょう)があります。これは夜中に突如として歩行し、寝床につくものですが、その時の記憶は残っていません。また悪夢や、寝ぼけ、寝言、歯軋り、イビキなども含まれます。睡眠時無呼吸症候群は、無呼吸状態が短時間生じるものでこれが何度も出現します。そのため、睡眠不足から昼間に居眠りします。
原因
不眠症は身体的原因で痒みや痛み、環境では騒音などがあげられます。また、鬱病や神経症、統合失調症、器質性脳疾患なども原因となります。多くは精神生理的不眠症と言われるものになります。
治療法
不眠症は基礎疾患を治療し、昼間における生活リズムを改善させます。ナルコレプシーは症状によってそれぞれ睡眠薬や抗鬱薬、中枢刺激薬などが用いられます。睡眠時随伴症の場合、子供に対する治療法はないとされています。大人では薬物療法として抗痙攣薬や睡眠薬が用いられます。睡眠時無呼吸症候群ではシーパップ(CPAP)療法が知られており、これは睡眠する際に行われる呼吸をサポートするものです。