神経性無食欲症

症状

初期段階では体重や食事の量などを気にするようになります。しかし、本疾患では初めから細身であるケースが多く、痩せることに比例して肥満であるという思い込みも強まります。このため極度に痩せていきますが、本人はそれでも正常であると思い込み、しかも肥満であると感じます。もちろん治療を受けようとはしません。もともと強迫的性質を保有し、几帳面であるとも言われています。大半は摂取した食べ物を嘔吐や下剤といった方法で体内から除去します。その他、水分貯留に起因する浮腫みや低血圧、体温低下、心拍数減少などが見られます。

原因

遺伝的要素の関与の他、社会的な要素も指摘されています。神経性無食欲症(しんけいせいむしょくよくしょう)は肥満や体型の崩れなど極端に不安を感じ、必要とされる適正な体重を持続できない症状を指しています。ほとんどが女性に発症し、無月経も見られます。発症は青年期に多く、成人してからはあまり見られません。また中流階層以上の人に多く見られます。

治療法

鬱病を伴うこともあるため、その場合、抗鬱薬が用いられます。基本的には体重を戻すことからはじめます。次いで、心理的な異常を取り除くため、長い時間をかけて治療を実施することになります。尚、本疾患やその合併症から死に至ることもあります。