血圧測定

生活習慣病である脳出血、心臓疾患などを未然に防ぐ目的で行われる検査であり、最高と最低血圧を調べるものです。最大或いは最高血圧、若しくは収縮期血圧はいずれも同じ意味を指しており、心臓収縮が起こって動脈へ血液を運ぶ際に血管へ加わる圧力を言います。反対に最小或いは最低血圧、若しくは拡張期血圧はどれも同じ意味を持っており、心臓拡張から血液を蓄積させる際の圧力を言います。問題となるのは高血圧であって、低血圧は大抵のケースで健康であるため、特別注意する必要はありません。一般に高血圧とは最高血圧140mmHg、最低血圧90mmHgを言います。

検査をする際はカフが腕に巻かれて、心臓と同じ位置に来る台の上で行われます。そして、脈拍を調べながらカフに空気を入れるため、送気ポンプを押します。空気をカフに満たしてから、抜いて行きますが、収縮期血圧は、初めに確認できた拍動音の時の圧力を調べたものです。これに対して拡張期血圧は、拍動音が確認できなくなった際の圧力を言います。

低血圧の判断基準は最高血圧100mmHg、最低血圧60mmHg未満となりますが、特に症状が伴わなければ治療は行いません。一般に異常とされる血圧は、高血圧に限定されています。血圧は、年齢を重ねるごとに高くなる傾向にあるため、一定期間ごとに測定する必要があります。中等度を超える高血圧ならば詳細に血管や心臓関係を調べる必要があり、降圧治療も行われます。また、運動療法や食事療法なども血圧を下げるのに役立つため、日常生活の改善も重要となります。