マンモグラフィー

触れても発見しにくい小さな乳房内部の腫瘍を見つけるのに役立ちます。いわゆるX線撮影によって病変の有無を調べる検査のことをマンモグラフィーと言い、別名では乳房X線撮影検査(にゅうぼうえっくすせんさつえいけんさ)と呼んでいます。手順としては最初に問診が行われます。そして乳腺分泌物を見て、乳房の触診などの過程を経て、問題があると判断された場合、当該検査を実施します。一般的なX線撮影では軟部組織を明確に浮かび上がらせることはできません。骨など硬い部分を映し出すのは容易ですが、柔軟性のある乳房ではできません。そのため、柔らかい組織には軟腺撮影という方法が実施され、当該検査はその一つとなります。

かかる時間はおよそ十分程度で、フィルムカセット上に乳房を乗せます。そして圧迫装置になっている撮影台で乳房を上部からやや押さえ、上下左右から撮影します。通常、このような方法で撮影しますが、病変のタイプや発生した箇所によっては、CRやスポット撮影、乳管造影といった方法も取られることがあります。

異常と判断された場合、乳腺症や乳癌、乳腺線維腺腫若しくは乳房良性腫瘍などが考えられます。腫瘍が推測される場合、組織の一部を採取するため、穿刺針を用います。また細胞診を実施して、超音波検査なども併せて行います。これによって発生した腫瘍が良性か悪性かを診断します。