くも膜下出血

症状

くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ)では突然、強烈な頭痛を生じます。頭が割れるような痛みと同時に吐き気やそれに伴う嘔吐なども生じます。項部強直から首の後ろが固くなって傷みます。また意識喪失から昏睡状態を引き起こすこともあります。痛みは一日中同程度の強さで継続します。発症直前には頭痛の繰り返しや脱力発作を示すこともあります。更に眼底出血や意識障害中の尿失禁なども見られます。最悪の場合は脳梗塞を引き起こしたり、呼吸停止に至ることもあります。本症は脳の表層において生じるため、発症と同時に麻痺症状を引き起こすケースは稀となっていますが、脳の深部に出血が至ると麻痺の他、言語障害を引き起こすこともあります。

原因

脳動脈瘤の破裂が原因となりますが、多くはストレスや過労が引き金になると言われています。発症年齢は中年以降ですが、脳動脈奇形を原因とするものは若年層に多く認められます。頭蓋骨内部にはウィリス輪とよばれる動脈の輪があり、これは脳底動脈と内頸動脈と繋がっています。また前大脳動脈、後大脳動脈、中大脳動脈へとウィリス輪から分岐していますが、この分岐箇所において動脈瘤が生じやすくなっており、破裂した場合にくも膜下出血と呼ばれます。高齢者では動脈硬化に起因して発症すると言われている動脈瘤ですが、若年層では先天性に起因すると考えられています。

治療法

脳内で破裂した動脈瘤をそのままにすると大半が死に至ると言われています。そのため、開頭手術による治療方法がとられます。再度出血に至らないようクリップをかけるなどしますが、最近では長い極細の管を用いて患部を閉じる治療法が行われることもあります。しかし、手術にはリスクがつきもので本疾患では手術の際に死亡するケースも見られます。これには年齢と共に、動脈瘤の発生箇所やその状態などに影響を受けている点もあります。