肋間神経痛

症状

肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)では急激に、肋間神経において強い痛みを生じます。通常、痛みは短い時間で改善されますが、再発するケースと継続するケースがあります。この痛みは呼吸或はくしゃみ、咳などによって増幅されることもあります。肋間神経は肋骨に沿って走っているため、ここに激痛を生じることになります。また片側において痛みを生じることが多く、中でも左側が目立ちます。

原因

他の疾患に起因するケースもありますが、多くはハッキリ原因がわかりません。通常、数週間程度で改善方向に向かいますが、一ヶ月以上継続する際は他の病気が原因しているとも言われています。例えば、風邪や帯状疱疹ウイルス、変形性脊椎症、肺炎、コクサッキーウイルスなどが該当します。また、胸腹部手術や癌の転移などで生じるケースも見られます。

治療法

通常、鎮痛薬やビタミン剤などの投与による治療方法が採用されます。これで改善方向に向かいますが、重症であれば、アルコール注射が脊髄神経根に対して行われることもあります。他の疾患に由来して発症しているケースでは、元となる病気の治療が行われます。帯状疱疹に起因するケースでは抗ウイルス薬により、帯状疱疹後の神経痛を予防することができます。また、原因不明のものではフェニトイン、バクロフェン、カルバマゼピン、クロナゼパムといった薬が用いられます。これらは単独或は組み合わせて使用され、そのほか、抗鬱薬や抗不安薬にも有用性が指摘されています。