真性多血症

症状

真性多血症(しんせいたけつしょう)では全身掻痒(ぜんしんそうよう)、頭痛、のぼせ、耳鳴りといった症状を併発するケースが多く、また脳卒中或は一過性脳虚血発作と似た神経症状を示します。

原因

白血球数及び血小板数の増加が見られるケースが多く、本症は赤芽球における腫瘍性の増殖に起因する病気です。女性よりも男性の方が圧倒的に多く、発症年齢は中年以降となります。また脳血栓を合併症としては出現させる傾向にあり、僅かに脳出血を合併する例が見られます。脳血栓は血液粘度が高まるためで、これは赤血球の増加が原因となります。そしてこの脳血栓は、血小板が増えることにも由来しています。出血傾向にあるため、脳出血を引き起こしますが、いずれも神経合併症を出現させる仕組みとなります。尚、真性多血症においては血小板の機能は欠如しているため、いかに血小板が多く増えても、その機能性に欠けることから血小板増加が見られても出血を引き起こします。

治療法

ヘマトクリットを瀉血(しゃけつ)によって一定値に抑制します。また血小板数が一定量を超えるケースや瀉血による目標達成ができないケースでは化学療法による治療方法に移行します。その他、血小板凝集抑制薬が使われることもありますが、これは過去に血栓症を引き起こしている患者に適用されます。