小児結核

症状

不機嫌や、体重増加不良若しくは体重減少、微熱、食欲不振などを生じることもありますが、特にこれといった症状を示さないことも珍しくありません。また結核性髄膜炎及び粟粒結核においても食欲不振や熱の上昇などの症状を出現させることもありまあすが、これといった症状は見られません。胸膜炎を招いた場合、胸痛や息苦しさ、熱の上昇、呼吸困難などを示します。尚、症状が出現して受診するケースは凡そ半分程度で、接触した場合の検診で見つかる症例では、特に症状を示していないケースが多くなっています。

原因

小児の場合、早くに発症する傾向があり、小児結核(しょうにけっかく)の発病率も高くなっています。更に、小児では悪化しやすく、感染経路の多くが家族となっています。また、粟粒結核及び髄膜炎の比率が多くを占めています。原因は、結核菌への感染です。

治療法

著明な感染が認められれば、抗結核薬が用いられます。また、結核菌が胃液及び喀痰においてその存在が確認された場合、隔離されます。治療を開始すると、軽快していきますが、治療の遅れは後遺症を肺や気管支と言った個所に残存させる原因となります。更に、年齢が低いと死に至るケースが多く、妥当な治療を実施しても、発達遅滞などの後遺症を残存させる傾向にあります。